『レモングリーンDD』が米国EPA(環境保護庁)に登録されました。
『ビル新聞』 2022年9月26日 掲載 TОSHО『レモングリーンDD』をEPA登録
感染対策を清掃のスタンダードに 清掃業界では20年以上前から、病院や老健施設など感染対策を必要とする施設においては米国EPA(環境保護庁=日本の環境省にあたる政府機関)に登録された洗剤が普及している。㈱TОSHО(本社:東京都杉並区、河野かおり社長)では、多目的な用途(拭き掃除全般・床清掃・トイレ&浴室清掃)に対して除菌と洗浄が一本化できるEPA登録商品をユーザーに提案している。同社が扱う製品は年々認知度が高まり、病院清掃での使用率も増えてきている。
2020年1月から始まった「新型コロナウイルス」の感染拡大とともに、EPA登録洗剤の需要は更に高まり、多くの清掃に携わる人々が、その存在を知るところとなった。
そんな中、米国政府はいち早くCоvid‐19(新型コロナウイルス)を引き起こすウイルスである「SARS-CоⅤ2」に対するEPA基準を満たしている製品を「List-N」と呼ばれるリストにした。未知のウイルスに対して情報が乏しかった初期の段階において、このList-Nは多くの人々にとって救いとなった。
2020年春、TОSHОでは新型コロナウイルスの感染が拡大していた中、同社が扱ってきた『レモングリーンDD』をEPAに登録することを計画。アメリカのメーカーの協力の下、登録の申請を行った。通常は半年ほどで認可されるところが、今回は約2年の年月がかかり、2022年2月にようやく承認された。
ここまで時間がかかった背景の一つとしては、アメリカではEPAに未登録の消毒液やハンドサニタイザーを販売すると、その企業に対して販売停止命令という厳しい措置が取られる。新型コロナウイルスの蔓延で、除菌剤を販売する会社が登録に殺到したことが、認可に時間がかかった理由だった。
TОSHОの河野かおり代表取締役は「自社で『レモングリーンDD』を企業登録したことにより、更に感染対策に力を入れた清掃を提案していきたい。 感染対策を基本とした清掃管理が特別なものから当たり前の管理となり、施設の利用者、清掃従事者の暮らしがより安全なものになることを願っている」と、今回EPAに登録をするに至った理由を語っている。